友だち追加
top of page
検索

8/21 夏期講習について

8月21日
読了時間: 5分

夏期講習でバタバタしていたのを理由にブログの更新を止めていたことを反省しております。


あっという間に今年の夏期講習も最終日を迎えましたが、来週は振替週としてまだ授業が続くため、正直なところ「終わった」という実感はまだありません。

今年は、去年までの20日間の集団授業のスタイルを見直し、中学3年生それぞれの学力差を考慮して個別授業に切り替えました。同じ入試形式の演習問題で去年の3年生と得点の伸び方を比べてみると、今年の方が明らかに上昇率が高く、この判断は間違っていなかったと感じています。


一方で、夏期講習の中でほぼ同じ時間だけ学習していたはずの生徒たちの間にも、成長のスピードに大きな差が生まれました。伸び悩んだ生徒たちを見比べていくと、いくつか共通する弱点が見えてきましたので、今回はそれをまとめておきたいと思います。


①漢字力の差


伸び悩んだ生徒に共通していたのは、漢字が弱いという点でした。国語の過去問から漢字の問題を解かせたところ、この傾向がはっきりと表れました。


愛知県の公立高校入試は、令和5年度から解答形式がすべてマークシートに変わり、それに合わせて多くの学校の定期テストもマークシート形式を取り入れるようになりました。その結果、中学生の勉強スタイルも「書いて覚える」から「読んで覚える」へと少しずつ移り変わっています(本音を言えば、「どうせマークだから書かずに済ませたい」という生徒の気持ちが一番の理由だと思っています)。しかし、書かずに済ませる学習を続けていると、当然ながら漢字は書けなくなっていきます。


日本語の漢字には、同じ音の言葉に異なる意味を持たせる働きがあります。「せいかく」という読みだけでは、それが人の性質を指す「性格」なのか、間違いのない「正確」なのかを判別できません。意味そのものは誰でも理解できますが、実際に手を動かして書く経験を積んでいないと、とっさの場面で正しい漢字を選び取れなくなってしまうのです。

実際、同音異義語を判別させる漢字の問題はここ数年の入試で継続して出題されており、普段から漢字を書く習慣のある生徒とそうでない生徒とでは、正答率に明らかな差が見られました。どの教科を勉強するときも、まずは「書いて覚える」ことを基礎に据えてほしいと思います。



②振り返りの頻度


夏期講習で使った演習プリントや指導内容を書き込んだルーズリーフは、全員に同じファイルへまとめて綴じるよう指示しました。このファイルを何度も開き返していた生徒ほど、成績の伸び率が高いという結果になりました。

一度解いたプリントをもう一度解き直す、解説を何度も読み返す。そうやって「完璧に理解している単元」をどれだけ増やせるかが、テストで点数を取り切るための鍵になります。


これを裏付けるように、お盆休みの休校期間中も夏期講習のファイルを中心に学習していた生徒は、休み明けの理解度が明らかに上がっていました。反対に、渡したプリントや指導メモを整理せずそのままにしていた生徒は、夏期講習中に教えた内容をお盆休み明けにはほとんど忘れてしまっており、指導する側としても頭を抱える結果となりました。同じ時間・同じ内容を学んでいても、それを見返す頻度の差がそのまま定着度の差になって表れることを、改めて実感しました。



③等身大の学習


無理をしない、背伸びをしすぎない、できることから一つずつ積み上げていく。これが、今年の夏期講習を通じて最も差を実感したポイントです。


毎日の夏期講習と入試形式の演習に加えて、9月の定期テスト対策のプリントも1枚仕上げると約束していましたが、それらを全てこなすには最低でも4時間はかかります。その負荷の大きさから、提出を誤魔化したり、やらずに帰ってしまったりする生徒が出てきました。体験入学やクラブチームの練習などで、どうしてもそれをこなせない日があるのは当然のことです。

そうした中で、自分をごまかすのではなく「今日はできません」ときちんと伝えてくれた生徒の方が、結果として各教科の理解度が上がっていく傾向が見られました。理由ははっきりしていて、正直に申告してくれれば、その分をどこかで埋め合わせる調整ができますが、誤魔化されてしまうと、その単元は手つかずのまま積み残ってしまうからです。


受験勉強は長距離走です。自分の気持ちに無理をさせ続けると、どこかで必ず息切れしてしまいます。今年は例年以上に暑い日が続きましたが、季節や体調の変化を軽んじることはできません。体調を崩して1週間まるごと勉強できなくなるくらいなら、疲れの溜まった日には量を少し減らし、翌日以降に備える方がずっと合理的です。できることをコツコツ積み重ね、昨日の自分より半歩でも前に進む。それを繰り返すことができれば、それは必ず大きな成長につながります。


塾の中で間違えること、ミスをすることには何の問題もありません。ただ、それを誤魔化す癖がついてしまうと、いつの間にか自分自身にまで嘘をつくようになってしまいます。生徒が弱音を吐ける場でありたい、できるだけ対等な立場でいたいと思って塾では振る舞ってきたつもりですが、最近は「こうなってほしい」という私自身の期待が先に立ってしまい、対等な関係を十分に築けていなかったのかもしれません。もっと同じ目線に立って寄り添えるよう、私自身も精進していきたいと思います。




以上が、今年の夏期講習を通じて特に強く感じたことでした。他にも挙げ始めればきりがありませんが、まずは大変な中ここまで夏を駆け抜けてくれた中3生たちの頑張りを、素直に褒めたいと思います。


学習に取り組むための体力づくりはこれでできたはずです。ここから入試本番まで、無理のないペースで一緒に駆け抜けていきましょう。

 
 
 

最新記事

すべて表示
5/27 勉強管理サイト

GWの長期休暇中に、以前から作りたいと思っていた勉強時間管理サイトをテスト運用という形で作成しました。 https://nishioterakoya.github.io/terakoya/ (合言葉は公式LINEでお送りしています。生徒の皆さんは直接お声がけください) 機能はシンプルで、 リアルタイムで勉強時間を計測する 手動入力で勉強時間を報告する 1日の目標勉強時間を設定してノルマとして管理す

 
 
 
4/24 国語①

Instagramの方で国語学習の重要性について投稿しましたが、数年前から国語学習の重要性に気づき、成績の伸びが鈍い場合に読解トレーニングを行うように指導しています。 というのも、成績の伸びが鈍い生徒の問題の解き方を見ていると、問題文をまともに読んでなかったり、解答にしっかり目に通さず丸つけもいい加減にやっていたり、酷い有り様であることがわかりました。 解説にぎっしり字が詰まっていると、読む気が失

 
 
 
4/13 英語に関して①

高校受験で取り扱う英語の成績の向上について深く考える事が多々あります。 というのも、愛知県の公立高校一般入試(以後一般入試)と定期テストでは問われる英語の能力が異なっているからです。 教科書や様々なテキストは「まず新出の文法の仕組みを覚えさせて、ワードに触れ、それが整ってから数行のセンテンスを読ませる」という手順を踏ませる意図を感じます。 それに対して一般入試の英語は会話文や長文読解が中心で、それ

 
 
 

コメント


bottom of page